2020年4月中旬に日本で発売の5G対応スマートフォンHUAWEI Mate 30 Pro 5G(ファーウェイ メイト サーティ プロ ファイブジー)のスペックをまとめ、評価をします。
Mate 30 Pro 5GはHUAWEI(ファーウェイ)のフラッグシップモデルで、2018年に発売されたMate 20 Proの後継機にあたります。
高性能なCPUやカメラを搭載する一方で、GMS(グーグルモバイルサービス)を搭載しないHUAWEI初のスマートフォンとなっています。
今回紹介する製品
メーカー | HUAWEI(ファーウェイ) |
製品名 | Mate 30 Pro 5G |
キャリア | SIMフリー |
発売日 | 2020年4月17日 |
価格(税込) | 141,680円 |
Mate 30 Pro 5Gのオススメポイント
気になる点
- GMS(グーグルモバイルサービス)を搭載していない
- おサイフケータイに対応していない
- かなり高価(税込141,680円)
Mate 30 Pro 5Gの特徴・評価
デザイン・質感 | 5.0 |
携帯性 | 3.5 |
レスポンス | 5.0 |
画面表示 | 4.5 |
バッテリー | 5.0 |
カメラ | 5.0 |
機能性 | 4.5 |
コストパフォーマンス | 3.0 |
デザイン・質感: 5.0
どの角度から見ても一目でMate 30 Pro 5Gだと分かるような個性的なデザインです。
前面は左右側面を覆うホライゾンディスプレイが印象的です。左右にベゼル(縁)がなくてスタイリッシュですね。
またディスプレイ上部には、通常のカメラに加えて3D被写界深度カメラを収めるための幅広いノッチ(切り欠き)が目立っています。
背面は一つの円に4つのカメラが収まっており、カメラらしさを強調するデザインをしています。
ディスプレイほどではありませんが、背面パネルも端が緩やかな曲面になっていて握りやすそうです。
カラーバリエーションはオレンジ1色です。背面パネルの表面にはヴィーガンレザーが用いられており、ゴールドの側面フレームと相まって高級感があります。
携帯性: 3.5
サイズは縦158.1 x 幅73.1 x 厚さ9.5 mmとなっており、スマートフォンとしてはやや大きめです。
6.53インチのディスプレイの割にはコンパクトなサイズに収まっている印象です。
重さは198gとなっており、そこそこ重く感じるでしょう。ただし200g超えのスマホが数多く登場しており、スマホの中では特別重いわけではありません。
レスポンス: 5.0
最新の高性能CPU「Kirin 990」やRAM 8GBを搭載します。
ゲームやWEBブラウジングなどのあらゆる作業を余裕でこなせるでしょう。
基本的にレスポンスに不満を抱くことはないと思います。
画面表示: 4.5
6.53インチ有機ELディスプレイ(2400 x 1176)を搭載します。
左右の側面まで表示領域を広げた「ホライゾンディスプレイ」を採用しています。ディスプレイ左右のベゼルが無くなっていますね。
ホライゾンディスプレイを採用することにより、側面の物理音量ボタンを無くしています。画面の端(側面)をダブルタップしてスクロールすることにより、音量調整が可能となっています。
また横向きでゲームをする場合に、画面側面に2つのバーチャルボタンを割り当てることができます。いわゆる「L・Rボタン」のようなものですね。
見た目のインパクトだけでなく、機能面がしっかり考慮されたホライゾンディスプレイには好感が持てます。
またディスプレイ内には指紋センサーが備わっており、指紋認証が可能です。
バッテリー: 5.0
バッテリー容量は4500mAhです。
スマホの中ではかなり多めの容量で、十分以上のバッテリー持ちが期待できます。
また「40W HUAWEI Super charge」に対応しており、短時間での充電が可能となっています。
もちろんワイヤレス充電にも対応しています。ワイヤレスでも27Wの急速充電をサポートしています。
さらに他の機器へのワイヤレス給電も可能です。
カメラ: 5.0
- 4000万画素(広角、F1.6、OIS)
- 4000万画素(超広角、F1.8、1/1.54インチ)
- 800万画素(望遠、F2.4、OIS、光学3倍)
- 3D被写界深度カメラ
の計4つのカメラを背面に搭載しています。
カメラのベンチマーク機関「DXOMARK」のトータルスコアが123となっており、スマホとしては世界第2位の評価となっています。(2020年3月現在)
単にカメラのスペックが高いだけでなく、実際にクオリティの高い写真や動画の撮影ができるというわけです。
Mate 30 Proはメインの広角カメラはもちろん、超広角カメラにも暗所に強い超大型のセンサーを採用しています。
これにより、超広角カメラでも高クオリティな夜景の撮影が可能となっています。動画撮影においてもISO 51200までサポートしています。
ズーム性能は光学3倍・ハイブリッド5倍・デジタル30倍まで対応しています。
また3D被写界深度カメラにより、写真だけでなく動画撮影時にもリアルタイムでボケ効果を追加することが可能です。
さらにスローモーション撮影は最大7620fpsまで対応しており、スマホの中では圧倒的な性能です。
カメラ性能を重視するなら、こちらのスマホもオススメ!
→Xiaomi Mi 10 / Mi 10 Pro スペックまとめ・評価 | カメラと冷却性能がすごい
機能性: 4.5
前面の3D被写界深度カメラを使った高セキュリティの3D顔認証や、ジェスチャーセンサーを使ったジェスチャー操作が特徴的な機能と言えます。
ジェスチャーセンサーにより、画面に触れることなくスクリーンショットの撮影やブラウザの操作などが可能です。
さらに自分の顔の向きに合わせて画面が自動回転してくれます。顔の向きに合わせて画面の向きを維持する機能も搭載しています。
またGMS(グーグルモバイルサービス)に対応していない点には注意が必要です。
Google Playストアをはじめ、GoogleマップやGmailなどといったGoogle製のアプリが使えないのはかなり不便ですね。
通信面では、5Gに対応しているのが大きな特徴です。
5Gの周波数帯としてはSub6帯にのみ対応しています。より通信速度の速いミリ波帯には対応していません。
4G LTEの対応バンド(周波数)は「ドコモ・au・ソフトバンク」3キャリア全てに完全対応しており、どのキャリアでも安心して使えます。
IPX8 / IP6Xの防水・防塵性能を備えている点も見逃せません。
残念ながら、おサイフケータイには対応していません。
外部ストレージは独自規格のHUAWEI NMカードに対応しています。nanoSIMとほぼ同サイズのカードで、nanoSIMとの排他利用が可能です。
コストパフォーマンス: 3.0
Mate 30 Proが海外で発売されてから約半年後の日本導入となりました。
最新と呼べるスマートフォンではありませんが、価格は非常に高価な税込141,680円となっています。
よりカメラ性能の向上が予想される同社のP40シリーズの登場が間近に控えていることを考慮すれば、コストパフォーマンスが良いとは言えません。
Mate 30 Pro 5Gをオススメしたいユーザー
- カメラの画質にこだわりたい
- Googleのサービスが使えなくても困らない
- 左右側面まで覆う最新のディスプレイを体感したい
スペック
メーカー | HUAWEI(ファーウェイ) |
製品名 | Mate 30 Pro 5G |
発売日 | 2020年4月17日 |
価格(税込) | 141,680円 |
OS | EMUI10 (Android 10ベース) |
本体サイズ | 縦158.1 x 幅73.1 x 厚さ9.5 mm |
重さ | 198 g |
カラー | オレンジ |
ディスプレイサイズ・種類 | 6.53インチ有機EL (ホライゾンディスプレイ) |
デイスプレイ解像度 | Full HD+(2400 x 1176ピクセル) |
バッテリー容量 | 4500 mAh |
Qi(ワイヤレス充電) | ○ |
CPU | HUAWEI Kirin 990 |
内蔵メモリ | 8 GB RAM / 256 GB ROM |
外部メモリ | HUAWEI NMカード |
アウトカメラ画素数 | 4000万画素(広角、F1.6、OIS) 4000万画素(超広角、F1.8) 800万画素(望遠、F2.4、OIS、光学3倍) 3D被写界深度カメラ |
インカメラ画素数 | 3200万画素(F2.0) 3D被写界深度カメラ |
対応バンド | NR FDD: N1 / 3 / 28 (TX: 703 - 733 MHz, RX: 758 - 788 MHz) NR TDD: N38 / 41 (2515 - 2690 MHz) / 77 / 78 / 79 FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32 TDD LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41 キャリアアグリゲーション対応 WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz |
SIMスロット | nanoSIM x 2 (HUAWEI NMカードと排他利用) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac (wave2) |
Bluetooth | 5.1 |
USB | Type-C (3.1) |
おサイフケータイ | × |
NFC | ○ |
防水・防塵 | IPX8、IP6X |
イヤホンジャック | × |
生体認証 | 指紋、顔 |
まとめ
【HUAWEI Mate 30 Pro 5G】(ファーウェイ メイト サーティ プロ ファイブジー)は2020年4月に発売したHUAWEI(ファーウェイ)のフラッグシップモデルです。
カメラはスマホ最高レベルの評価を得ており、非常にクオリティの高い写真撮影が可能です。
またディスプレイは側面左右まで表示領域のある「ホライゾンディスプレイ」を採用しています。
高性能なCPU「Kirin 990」や8GB RAMを搭載し、基本的な性能も非常に高いです。
GMSが使えないのは非常に不便であり、人を選ぶ端末だと思います。
価格も非常に高価なのですが、カメラやディスプレイにこだわりが感じられる素晴らしいスマートフォンです。