2020年5月より順次発売の5G対応スマートフォンXperia 1 II(エクスペリア・ワン・マークツー)のスペックをまとめ、評価をします。
ソニーのフラッグシップモデルで、2019年に発売されたXperia 1の後継機にあたります。
5Gに対応しただけでなく、AFの強化されたカメラや90Hz相当駆動のディスプレイなど全体的にスペックアップしています。
今回紹介する製品
メーカー | SONY(ソニー) | |
製品名 | Xperia 1 II | |
キャリア | ドコモ | au |
型番 | SO-51A | SOG01 |
発売日 | 2020年6月18日 | 2020年5月22日 |
価格(税込) | 123,552円 | 133,600円 |
Xperia 1 IIのオススメポイント
気になる点
- やや控えめの8GB RAM
- 5Gが速度面で有利な「ミリ波」に非対応
- 8K動画撮影に対応していない
Xperia 1 IIの特徴・評価
デザイン・質感 | 5.0 |
携帯性 | 4.0 |
レスポンス | 5.0 |
画面表示 | 5.0 |
バッテリー | 4.0 |
カメラ | 5.0 |
機能性 | 5.0 |
コストパフォーマンス | 3.5 |
デザイン・質感: 5.0
前モデルであるXperia 1と比べて、より直線基調のフラットなデザインになりました。
サイドフレームが角張っており、より薄さが強調されているように見えます。
背面カメラは中央から左側に移動しています。レンズに書かれた「ZEISS T*」の文字が誇らしいですね。
カラーバリエーションはブラック・ホワイト・パープルの3色です。どの色も落ち着いていて高級感があるように見えます。
パープルはドコモ版のみとなっており、au版には用意されていません。
携帯性: 4.0
サイズは縦166 x 幅72 x 厚さ7.9 mmとなっており、スマートフォンとしては大きめです。
縦長ではありますが、幅は70mm近くに抑えられているので握りやすいですよ。
重さも181gとサイズの割に軽量で、十分持ちやすいですね。
レスポンス: 5.0
最新の高性能CPU「Snapdragon 865」やRAM 8GBを搭載します。
前モデルのCPUから25%の性能向上を果たしており、ゲームやWEBブラウジングなどは余裕でこなせるでしょう。
RAM 8GBは他社のハイエンドスマホと比較するとやや物足りなさを感じます。12GBを搭載するスマホが増えつつありますからね。
大容量のデータを扱う5Gや最新のCPU環境において、十分なRAM容量なのかが気になります。
とはいえ、基本的にレスポンスに不満を抱くことはないと思いますけどね。
画面表示: 5.0
6.5インチ有機ELディスプレイ(3840 x 1644)を搭載します。
前モデルに引き続き、21:9のHDR対応4Kディスプレイとなっています。スマホの中では圧倒的な解像度ですね。
進化したポイントとしては、90Hz相当のリフレッシュレートが挙げられます。
実際には前モデル同様60Hzで表示しているのですが、残像低減技術により90Hz「相当」を実現しています。
実際に90Hzで表示しているように見えるのかが気になりますね。
また2つのアプリを同時利用できる「21:9マルチウィンドウ」にも引き続き対応しています。
さらに2つのアプリを横にスライドするだけで、アプリの切り替えが可能な「マルチウィンドウスイッチ」にも新たに対応しています。
「21:9マルチウィンドウ」の使い勝手がどれほど向上したのかが気になりますね。
バッテリー: 4.0
バッテリー容量は4000mAhです。
前モデルの3200mAhから大幅に容量が増えており、バッテリー持ちの改善が期待できますね。
またUSB PD対応の充電器を使えば、最短30分で約50%の充電ができます。
もちろんワイヤレス充電にも対応しています。
さらにXperia独自の機能として、充電時のバッテリーへの負荷を低減する「いたわり充電」や電池消費を抑える「STAMINAモード」にも対応しています。
カメラ: 5.0
- 1220万画素(標準、F1.7)
- 1220万画素(望遠、F2.4、光学3倍)
- 1220万画素(超広角、F2.2)
の計3つのカメラと3D iToFセンサーを搭載しています。
ソニーのデジタル一眼カメラ「αシリーズ」などと同様、「ZEISS(ツァイス)レンズ」を新たに採用しています。
HUAWEI(ファーウェイ)のLeica(ライカ)レンズのように、性能の高さを期待させてくれますね。
標準カメラはセンサーサイズが前モデルから約1.5倍の1/1.7インチに拡大されました。より多くの光を取り込み、明るく高画質に撮影ができます。
望遠カメラは光学3倍ズームとなり、より遠距離の撮影が可能となっています。
またAF(オートフォーカス)性能にも磨きがかかっています。
暗いシーンでの物体検知が可能な3D iToFセンサーにより、暗所での高精度・高速なAFが可能です。
さらに、世界初のAF/AE(自動露出制御)追従最高20コマ/秒の高速連写に対応しています。
前モデルが最高10コマ/秒だったので、2倍に進化していることになりますね。
競合他社のスマホに劣っている感の強かったXperiaのカメラですが、今回は期待できそうです。
カメラ性能を重視するなら、こちらのスマホもオススメ!
→Xiaomi Mi Note 10 実機レビュー | 1億画素カメラ&大容量バッテリー搭載!
機能性: 5.0
5Gの周波数帯としてはSub6にのみ対応しています。より通信速度の速いミリ波には対応していません。
またWi-Fiの規格も進化しており、新たにWi-Fi6(11ax)に対応しています。
通信速度が速いのはもちろん、複数端末接続時にも安定して通信が可能です。
国産スマホらしく、おサイフケータイや防水・防塵にも対応しています。
生体認証に関しては、側面の電源キーに触れることで指紋認証が可能となっています。指紋センサーと電源キーが一体化されたことで、利便性が向上しています。
外部ストレージはmicroSDに対応しており、最大1TBの容量まで対応しています。
コストパフォーマンス: 3.5
Xperiaのフラッグシップということで、価格は12〜13万円とかなり高価です。
高性能なカメラやディスプレイ等、全体的にハイスペックですがコスパが良いとまでは言えません。
コスパを重視しない、こだわりのあるユーザー向けの製品なので高価でも問題ないとは思います。
Xperia 1 IIをオススメしたいユーザー
- カメラの画質にこだわりたい
- 最新・最高性能にこだわりたい
- 高画質で動画やゲームを楽しみたい
スペック
メーカー | SONY(ソニー) | |
製品名 | Xperia 1 II | |
キャリア | ドコモ | au |
型番 | SO-51A | SOG01 |
発売日 | 2020年6月18日 | 2020年5月22日 |
価格(税込) | 123,552円 | 133,600円 |
OS | Android 10 | |
本体サイズ | 縦166 x 幅72 x 厚さ7.9 mm | |
重さ | 181 g | |
カラー | ブラック、ホワイト、パープル | ブラック、ホワイト |
ディスプレイサイズ・種類 | 6.5インチ有機EL (4K HDR、90Hz相当) |
|
デイスプレイ解像度 | 4K(3840 x 1644ピクセル) | |
バッテリー容量 | 4000 mAh | |
Qi(ワイヤレス充電) | ○ | |
CPU | Snapdragon 865 | |
内蔵メモリ | 8GB + 128GB | |
外部メモリ | microSD(1TB) | |
アウトカメラ画素数 | 1220万画素(標準、F1.7) 1220万画素(望遠、F2.4、光学3倍) 1220万画素(超広角、F2.2) 3D iToFセンサー |
|
インカメラ画素数 | 800万画素(F2.0) | |
対応バンド | 5G: n78, n79 4G: B1, 3, 5, 19, 21, 28, 42 GSM: 850, 900, 1800, 1900 MHz |
5G: n77, n78 4G: B1, 3, 11, 18, 26, 28, 42 3G: B1 |
SIMスロット | nanoSIM x 1 | |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) | |
Bluetooth | 5.1 | |
USB | Type-C (3.1) | |
おサイフケータイ | ○ | |
NFC | ○ | |
防水・防塵 | IPX5/8、IP6X | |
イヤホンジャック | ○ | |
生体認証 | 指紋 |
まとめ
【Xperia 1 II】(エクスペリア・ワン・マークツー)は2020年5月より順次発売されている、SONY(ソニー)の5G対応フラッグシップスマホです。
最新のCPU「Snapdragon 865」を搭載し、複数アプリの同時起動も余裕でこなします。
カメラには最も力が入っており、非常に優秀なAF/AE追従による毎秒20コマの高速連写が可能となっています。
21:9のHDR対応6.5インチ4K有機ELディスプレイにより、圧倒的な高画質・高解像度で動画やゲームを楽しむことができます。
カメラやディスプレイにこだわった非常にエンタメ性能の優れた最高性能のスマートフォンです。